抗菌力試験内容
STEP
検体(銅イオン水)
- 濃度 1.0ppm溶液
- 濃度 0.5ppm溶液
STEP
試験目的
大腸菌及びメシチリン耐性黄色ブドウ球菌(以下「MRSA」という)に対する検体の抗菌力試験を行う。
STEP
試験概要
検体を0.8又は1.2%添加した沸騰水道水(以下「試験液」という)に大腸菌又はMRSAの菌液を添加し、25度にて保存し、保存1、3及び6時間後の試験液の生菌数を測定した。
試験結果
試験菌 | 検体 | 添加量 (%) |
生菌数 | |||
開始時※1 | 1時間後 | 3時間後 | 6時間後 | |||
大腸菌 | (1) | 0.8 | 2.6×105 | 9.7×103 | 0 | 0 |
(1) | 1.2 | 2.6×105 | 8.4×103 | 0 | 0 | |
(2) | 0.8 | 2.6×105 | 6.3×104 | 2.7×103 | 3 | |
(2) | 1.2 | 2.6×105 | 3.7×104 | 83 | 0 | |
対照※2 | – | 2.6×105 | 2.3×105 | 1.5×105 | 1.6×105 | |
黄色ブドウ球菌 (MRSA) |
(1) | 0.8 | 3.2×105 | 1.3×104 | 0 | 0 |
(1) | 1.2 | 3.2×105 | 5.4×103 | 0 | 0 | |
(2) | 0.8 | 3.2×105 | 3.5×104 | 80 | 0 | |
(2) | 1.2 | 3.2×105 | 4.0×104 | 2 | 0 | |
対照※2 | – | 3.2×105 | 2.5×105 | 1.4×105 | 8.7×104 |
※1 添加菌液の生菌数を測定し、開始時の生菌数に換算した。
※2 検体無添加
試験方法
- 試験菌
Escherichia coil IFO 3301(大腸菌)
Staphylococcus aureus(MRSA:京都微生物研究所分離株) - 菌液の調整
普通ブイヨン栽培(栄研科学)にて35度、一夜振とう栽培した試験菌の培養液を滅菌精製水で100倍に希釈し、菌液とした。 - 試験液の調整
沸騰水道水100mlに検体0.8又は1.2gを添加し、試験液とした。なお、検体無添加の沸騰水道水100mlを対照とした。 - 試験操作
試験液及び対照にそれぞれ菌液1mlを添加し、25度にて保存し、保存1、3及び6時間後に試験液及び対照の生菌数を測定した。なお、添加菌液の生菌数を測定し、開始時の生菌数に換算した。 - 生菌数の測定
標準寒天培地(栄研科学)を用いた昆釈平板培養法(35度、48時間培養)により測定した。
レジオネラ菌試験
(株)マルゴ検査センター(第11272-11-301号)
試験菌 | 検体 | 生菌数 | |||
開始時※1 | 1時間後 | 3時間後 | 6時間後 | ||
大腸菌 | 1ppm | 9.4×103 | 5.8×102 | 0 | 0 |
2ppm | 9.4×103 | 0 | 0 | 0 | |
無添加 | 9.4×103 | 8.6×103 | 8.3×103 | 8.3×103 |
注1)添加菌液の生菌数を測定し、開始時の生菌数に換算した。
注2)試験菌:レジオネラpneumophyla gifu 9134(岐阜大学医学部細菌学科により分譲)
注3)検査方法はレジオネラ菌防止指針(厚生省生活衛生局1994年)に準拠した。
大腸菌・回虫卵試験
検体名 | 大腸菌群数(CFU/g) | 回虫卵数(個/100g) | ||
採砂場所 | 処理前 | 処理後 | 処理前 | 処理後 |
既存施設 (保育園) |
1.7×104 | 3.9×10 | 6個 | 不検出 |
- CFU/g:試料1g中の添加菌液の生菌コロニー(群)数の事。
- 処理後とは試料採取1週間後に測定した試験結果の事。